●焼酎伝来
焼酎は日本酒・泡盛とならぶ日本を代表する蒸留酒です。
焼酎伝来の説は様々あり、もっとも有力な説は15世紀ごろ、シャム国(現在のタイ)から琉球に伝わり、そこから全国に広まっていったものと考えられています。
●日本最古の焼酎
日本で一番古い「焼酎」という文字が書かれた室町時代の木片が昭和29年、鹿児島県大口市で見つかりました。
そこには、お寺を改修工事した時の大工さんの愚痴が書いてあり、
「ここの主人は大変ケチで、一度も焼酎を飲ませてくれなかった。」
と書いてあります。
これによって、すでに室町時代には庶民の間でも焼酎はよく飲まれていたということが分かります。
鹿児島といえば芋焼酎が飲まれていたと思われる方もいらっしゃると思いますが、この頃はさいつま芋の伝来前なので、米焼酎が飲まれていたものと考えられます。
●さつま芋伝来
さつま芋は1700年頃、鹿児島の漁師 前田利右エ門が、琉球からさつま芋を持ち帰ったのが最初だとされています。
鹿児島のシラス台地は火山灰を多く含んでいるため、土地が痩せており、作物が育ちにくい状態でしたが、さつま芋はそんなシラス台地でもグングン育つため食料として栽培されました。
さつま芋が普及するとそれに合わせ焼酎作りも不足する米から豊富な芋へ自然と変わっていったようです。
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